戦隊ヒーローはなぜ人々の前に立ち続けられたのか|50年続いた“ヒーローの構造”を観測する

定点観測

1975年から続いた特撮シリーズが、50年の節目で一度休止する。

毎年春に新しい戦隊が始まり、
色と形の異なるヒーローたちが街を守り続けてきた。

子どもたちは日曜の朝にテレビの前へ集まり、

同じポーズを真似し、同じ変身アイテムを手に入れた。

その時間が、家族や友人の共有の場をつくっていた。

時代が進むにつれて、
戦隊の対象は子どもだけではなくなった。

過去シリーズを知る大人たちが、
物語の裏にあるテーマや構造を語りはじめた。

映像技術が進化し、物語は複雑化した。

同時に、玩具の売上や視聴率といった数字が
制作の軸として重みを持つようになった。

少子化が進み、
「複数のヒーローがチームとして機能する」構造が
現実的に難しくなっていった。

子どもがひとりで遊ぶ時間が増え、
“チーム”という前提が社会からも薄れていった。

それでも毎年、ヒーローたちは登場してきた。
戦いの形は変わっても、

「誰かを守る存在」という構造だけは
ずっと残り続けていた。

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