分断の時代に、「和」はまだ機能しているのだろうか|選挙後の定点観測

定点観測

選挙が終わった直後、

SNSのタイムラインには、
賛成と反対、支持と不支持が入り交じる投稿が並んでいた。

短い言葉が交錯し、誰かの意見が別の誰かの感情を刺激する。

拡散されるのは政策よりも人物評で、論理よりも印象が先に広がる。

批判と擁護のあいだに「中間」が見えなくなる。
正しさの線を引いた側と、引かれた側が生まれる。
両者のあいだには言葉が残らず、ただ沈黙と疲労だけが積もっていく。

「対話」という言葉が使われる場面でも、
実際には同じ立場の者同士がうなずき合う構造が多い。

意見の違いが存在する場ではなく、共通点を確認する場が増えている。

SNSの設計は、共感と反発を数値化しやすい。
投稿の反応が多いほど、アルゴリズムが可視性を高める。
結果として、極端な発言ほど残りやすく、穏やかな声は流れに埋もれる。

選挙が終わっても、構造は残る。

勝敗が決まった後も、立場は更新されず、距離だけが広がっていく。
言葉は続いているが、会話は閉じている。

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