なぜ億り人が消えるのか|成功後に見えなくなる構造

定点観測

資産を築いた人が、突然見えなくなることがある。
破産したわけでも、失敗したわけでもない。
ただ、以前の場所にいない。

市場が動いた瞬間に資産が増え、
数字が跳ね上がる。
その時点で立ち位置が変わらないまま、
プレイヤーとして勝ってしまう。

判断を市場に預けたまま、
観測点を持たずに進む。
市場が変わると、判断の起点が消える。
動けなくなるのは、その直後だ。

表に出なくなる人が増える。
発言が減り、距離を取る。
それは敗北ではなく、
判断できない状態に入った結果として現れる。

資産や情報を持ちながらも、
どこから世界を見ているかが定まらない。
視点がないまま持つものは、
構造の外側で揺れる。

一方で、消えない人もいる。
判断を外に預けず、観測を続けている。
資産の多寡ではなく、
立ち位置の有無だけが残る。

構造の中では、
見えなくなることもまた自然な現象として起きている。

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